こういったツイートや動画を目にしてしまうと、心がずーんって沈みますね。
頭のおかしい人に絡まれた
クリエイターには対価を払う必要が無いって考えのアホが多すぎる
こういう人が漫画村とかを悪気もなく利用したりするんだろうな。 pic.twitter.com/r9DEILfCce— 村 (@Ue2Ta) 2018年4月5日
私も作家として見過ごせないので、かなりムカついてます。
酷いなぁ。
オンライン小説サイトとかで活動していたりすると、表紙問題っていうのはついてまわります。
例えば私が登録している『エブリスタ』というサイトでは、絵師さんと作家さんが合わせて合作を作ったり、表紙を頼んだりと盛んに行われているわけです。
パワーバランス的には、絵師さんの方が少ないので、絵師さん>>作家さんみたいな所がエブリスタだったりします。
(これがpixivだと変わるのかな?存じていません)
この問題について、凄く的確な答えを示してくれている例がありました。
私の考えと共に紹介したいと思います(*´ω`)
危ない人間の見分け方も書いてみました。
スポンサードリンク
ピカソの一言が重すぎる
こちらの『TABI LABO』様からの引用です。
https://tabi-labo.com/181228/picasso-price
ある日、ピカソがマーケットを歩いていると、手に一枚の紙を持った見知らぬ女性がこう話しかけてきたそうです。
「ピカソさん、私あなたの大ファンなんです。この紙に一つ絵を描いてくれませんか?」
ピカソは彼女に微笑み、たった30秒ほどで小さいながらも美しい絵を描きました。そして、彼女へと手渡しこう続けます。
「この絵の価格は、100万ドルです」
女性は驚きました。
「ピカソさん、だってこの絵を描くのにたったの『30秒』しかかかっていないのですよ?」
ピカソは笑います。
「30年と30秒ですよ」
クリエイターに対する敬意って、まさにこういう事だと思う。
イラスト一つとってみても、その技術を習得するまでに途方もない時間がかかっています。
音楽もそう、小説もそう。
まず、その技術を習得するまでにとんでもない物を失っている上で、得ていることを忘れないで欲しい。
先ほどのツイッターの例ですが、ガッツリ斬りますよ。
『お前がごろごろ寝っ転がって荒野行動してる間に、イラスト職人は一生懸命絵を描いてるわけ。●ね』
と、汚い言葉になりましたがこの一文で十分。
それくらいクリエイターに対する評価は、漫画村問題やこう言った阿呆の存在で浮彫りになりました。
イラスト描きさんの本音とは?
エブリスタでそれなりに活動していた影響もあって、イラスト描きさんにお願いした事もあります。
そして、イラスト描きさんの本音も聞いたことあります。
皆さん、口を揃えてこう言います。
『絵を描くのはいいけど、その対価が無さすぎる』と。
これが例えば、絵師→作家でも同じです。
この絵にストーリーをつけてください、なんていうものが、クラウドソーシングサイトで商品として売られています。
売られていると書いたように、お金が間に挟まります。
だから、オンラインで『無料』で描いて欲しいと言ってる時点で、マジで気を付けた方がいいです。
私は作家として人にお願いする時に、この二つだけは徹底しています。
②お金を払う
どちらかです。
無料なら①を使いますし、有料なら②を使います。
無料じゃなくて①は普通にやりますが、相手がお金は要らないです、という場合もあります。
『僕、中学生でお金がないです』という人もいます。
分かります。
だったら、①しかないんです。
そしてですね、相手を頷かせる為には最後は『熱意』なんですけど、その前に『行動』です。
まだ無名な絵師さんにとって『ぜひ描かせてください!!』っていうのはどんな人物ですかね?
一つしかないんです。
『拡散力が強くて、実績もある人』です。
例えばエブリスタで石田衣良先生が講座などを行っています。
池袋ウエストゲートパーク作者の直木賞作家様。
石田衣良先生が『すいませんが私の小説の表紙描いてくれませんか?』と頼めば、99%の人は『はい喜んで!!』ですよね(笑)
そこんとこ、マジで分かってないのに人に頼む人間が多すぎる。
石田衣良並の実績を持ってこいなんて、絵師の方は言わない。
ただ、『作家としてもう10作品ほど書いているのですが…』みたいな『ちゃんと活動して拡散してくれそう』なレベルいいんです。
それで描いてくれる人は沢山います。
その最低限のラインすら越えられないのに、人に無償で頼むっていうの行動がまず筋違いなんですよ。
だから揉めるんです。
無料レビュー依頼を受けた事があります
オンライン小説サイトで活動していると、絵師さんだけではなくて作家さん同士で依頼を受けることも実はあります。
それは『私の小説読んでくれませんか?』問題。
それなりに人気のある人物に、小説のレビューを書いて欲しい、感想が欲しいというのをねだる行為です。
純粋に作品のレビューをして欲しい、という場合もありますが、相手は『この人も褒めてくれた!!』という評価が欲しいんですね(笑)
僭越ながら私も4,5回そういう依頼を受けた事があります。
もちろん無料で。
全部断りました。
なぜか?
このパターンに該当するから。
①まず作品を全部書き終わってないし、途中だとしても20pくらいで止まってる
②実績が全くない。『ぼくのはじめてのなろうしょうせつ』っていう感じのキッズ層の作品
③まずお前がオレの作品にレビュー書いてから言ってくるべきだろうという、当たり前のことを行っていない
スポンサードリンク
以上です。
どれか一つに該当してる時点で、絶対にしませんしこれからもやりません。
小説一つ読むって、分量にもよりますがこういう事ですよね?
『見ず知らずの私の為に時間を使ってください。そしてレビューとして文章で下さい』
っていうことです。
逆に、上記の3つを突破して、かつ『低年齢層』じゃなければ話は聞きます。
話を聞いた上で、小説の分量とかを見て1時間くらいであればやります。
私が特に重視するのは『相手の技量』です。
自分よりも凄い作品をガンガン書いてて、この人凄いなという人にはむしろガンガンレビューしていました。
偉そうにと思われるかもしれませんが、無料で友達でもない人間に何かしろってフツーはこういう事ですよね。
絵を描く、音楽を作る、小説を書く。
全て等しく時間を犠牲にした上での行動。
つまりお金が発生するという事を認識していないので、漫画村問題や、こういう無礼な依頼をする人間が生まれるのです。
-
【購入厨呼ばわり】漫画村問題について物申したい
今出版業界を恐怖に陥れているのは、そう『漫画村』問題ですね。 まるで公式サイトから思わんばかりのサイトの作りなのに、入ったら本屋さんで売られている漫画がずらーっと無料で読めちゃう。 今じゃ社会問題にも ...
無礼な人間の判別方法は?
もし、あなたがクリエイターで、かつ『無料なんですけど…●●してくれませんか?』と、初対面で来た場合。
いちた式判別法を使ってみてください(笑)
絵師を例に書きますね。
①依頼相手が凄い人なのかどうか?自分にとってメリットがあるのか?
→有名Youtuberがアイコン描いてくれ、ときたらメリットはありますよね。
そうじゃないのに熱意だけで押されて、描くから問題が起こるんです。
②相手がどれだけ本気なのか?
→自分じゃなくても他の人間に同時に頼むということもしているので、調べて下さい。
無礼な人間は平気でそういう事をしています。
誰でもいいので描いて欲しいって感じです。
③基本的に無料で応じない、を徹底する
→1000円でもいいから販売して下さい。
相手が中学生でも1000円分のitunesカード買って番号送れでも構いません。
まずお金が発生する時点で、9割の人間は諦めて消えるので一石二鳥です。
逆に、そこで1000円でも出すっていう気概を見せて、かつ本気だったらお金は要らないと言ってもいいと思います。
私は知り合いか、それに準ずる知り合いの知り合いじゃないと、『無料』で文章を書きません。
ラインやSNSは頭空っぽにして誰にでも書きますけど、こと小説やブログ記事となれば、超宣伝効果がある場合じゃないと無料でやりません。
私のライティングの値段はあんまり書いていませんが……。
基本的に1文字2円~で依頼を受けます。
5000文字くらいの記事を書く時は7000円~10000円くらい頂いています。
これでも5000文字の依頼文章=3時間以上はかかるので、時給で1300円程度なので安いと思っています。
(記事によりますが、専門性の高い物は上がります)
普通のクラウドソーシングなら1文字0.5円がペーペーライターの相場ですが、私は文章書いて10年飯食ってるのでそんな値段で書くことは出来ない。
これがまかり通るなら、サラリーマンで10年務めた人間と新卒の人間の給料が変わらない、って事になりますよね。
あり得ない。
自分にその価値があると思ってますし、払ってくれる方がいる。
払えない方は違う人の所に行ってください、というだけですね。
これからはもっと値段が上がっていくようにします。
そうなるように、頑張ります。
ある意味ひいきじゃないか!とか色々あるかもしれませんが、当たり前です。
人に無料で依頼をする本質は、どれだけ自分を相手に認めてもらえるのか?ということ。
実績や人間同士の繋がり等、数々の要因がある上で、初めて頭を下げてイラスト描いてくれませんか?とお願い出来るのです。
その人間関係の妙を得ずに、ネットで気軽に~♪なんていうので問題が発生するのです。
ネットで気軽にやって欲しかったら、仮想通貨で気軽に送金してくれ、という方が正確で間違いないですね(笑)
まとめ クリエイターとしてのプライド
捨てるべきプライドは捨てていい。
しかし、持つべきプライドは持たないと、クリエイターはいけないと思う。
私もこんなことを書いていますが、沢山の人に無料で手伝っていただけたりして、今があります。
だから、自分も簡単に出来る事であれば無料でもちろん対応しています。
その無料で動く基準はもちろん、人間を見て、ですけど。
無料でお願いされて描いて、痛い目にあった人の話を沢山聞いてきました。
そして私もやった事があるからこそ、こうして書いています。
無料でレビューしてあげたのに、結局中途半端に作品が終わった事がありました。
それから『あーなるほどwww』と思って態度を改めたんですね。
まぁ、簡単に言えば『自分はアマチュアだから……』という具合に、なんでもかんでも安請け合いして、嫌な想いをするのは自分です。
ちゃんとした人間なら、たとえ中学生でも
『安いんですけど……お願い出来ますか?』と言います。
なけなしのお小遣いの1000円しかないんですけど、お願いします。と言われたらやる人は沢山いると思います。
その子が本気ならね。
ぶっちゃけ、最後に動くのは『お金の多寡』より『気持ち』です。
ただ、気持ちの見せ方が下手なので、相手も無料で動いて貰えないのです。
まず与えること、そして自分が貰えるなら貰えばいい。
私は、自分の作品にレビューが欲しかったのでいっぱいいっぱい作品を読んで、人の作品のレビューを書きまくりました。
もちろん悪い事はあまり書かずに、いい所や魅力的な所を沢山ご紹介する形で。
『返報性の法則』で、書いてもらって悪いな、と思った方で、時間がある方が私の作品にレビューをしてくれました。
最初から『みんな書いてくれ!!』なんて思ってないです。
書いてくれたらいいな、くらいでやってました。
無料でやるならそれくらいの覚悟はないと、何しても交渉は上手くいかないと思います。
まぁ、SNSで無礼な人間なんて腐るほどいるので。
自己防衛の為にも依頼者を徹底的に洗いましょう。
その上で、やるかどうか決める方がいいですね。