『どこかにアラは無いか??』
と、もうどの作品を見ても純粋に楽しむより先に『粗さがし』をしてしまう私です、こんにちみ(´ε` )
職業病だと思うのですが、作家をしていたら純粋に楽しむよりも『物語』の構成が気になってしまう。
それはそうですよね、日夜自分の話を一生懸命工夫して面白くしようと思ってるのですから。
そうして気づきます。
『どの作品も粗だらけやないか!!』ってさ。
もちろん、私の作品だって同じですよ。
粗しかありません。
ですが、プロだって同じです。
人がお金を払ってる作品だって、なんでも粗があるのです。
粗を考えることによって、よりいい物を作り上げていこうというお話。
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粗さがしは凄く大事
何も考えないで『へぇ~!』って読まされる作品こそ名作だと思う。
例えば、『名探偵コナン』ありますよね。
もう言わずもがな。
一番不思議なのは事件なんかじゃなくて『毛利小五郎寝すぎ問題』じゃないですか?
あんだけ親父が寝てたら、蘭は心配して病院連れて行くレベルでしょう。
それにお約束とも言える『毎回行く場所に事件が起きる』って。
でも、そこは読者と作者の中で『お約束』になっているから流されています。
なぜなら毛利小五郎が寝てる事よりも、行く場所に事件が起こりまくることよりも、事件の謎と犯人の方が気になるから。
しかし、突っ込もうと思えばマジでおかしいと思いますよ(笑)
私はああいう『お約束だから!!!』っていう展開にちょっと気になる人間なので、一瞬『うっ』と来ます。
他にもまだまだありますよね、北斗の拳だって後付けで『南斗六聖拳』とか作ってますし。
途中から『世紀末強い男サバイバル漫画』から『世紀末バトル漫画』に切り替わったからライバルが増えましたよね。
人気と共に矛盾なんてクソほど生まれるわけで、キン肉マンなんてその典型的な例で挙げられています。
しかし、全部面白い。
粗があるのに面白いのは、そんな細かいことよりも展開の方が気になっちゃうからですね。
そもそもなぜ粗が生じるのか?
特に週刊連載とかしてる作家さんは生じやすいです。
というのも、ご存知の通り『人気』を基準に作品作りを考えているから。
典型的な例でいえば、ドラゴンボールのベジータのようなライバルキャラの存在ですよね。
『後々人気が出ちゃったから、登場させちゃった系』が多い気がします。
週刊連載ならではのしょうがない話…だとも思っています。
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後は整合性を付けるために、後から設定を加えたパターンもありますね。
パッと思いついたのは、矛盾しまくりなのが逆にファンに受けてる『キン肉マン』でしょうか。
『超人強度』という、強さを示すバロメーターがあるんです。
初期は1000万パワーのバッファローマンが凄い!!となってましたが、いつの間にかウォーズマンのベアクローが1200万パワーになってました(笑)
(そのウォーズマン理論についてはこちらでどうぞ)
※ウォーズマン理論(ニコニコ大百科様)
引用すると……。
(ベアークローを両手につけて)
100万パワー+100万パワーで200万パワー!!
いつもの2倍のジャンプが加わり、200万×2の400万パワー!!
そして、いつもの3倍の回転を加えれば、400万×3の バッファローマン!
お前をうわまわる1200万パワーだーっ!!
私は大好きなんですけど、もう設定とかそういうのを度外視して作品を読んでいます(笑)
粗よりも魅力の方が素晴らしいので、そんな事どうでもよくなる典型例です。
私の適当な予想ですが、数字で強さを表すのが凄く良かったんでしょうね…。
まぁ子供には凄く分かりやすい設定ですし、ドラゴンボールも戦闘力のインフレを起こしてますし。
フリーザの戦闘力が53万なんて、リアルで読んでいた私の世代では『!?』と衝撃でした。
あの時代にリアルタイムで読めて、本当に良かったと思う。
本当は粗かもしれないが、粗を魅力に変えているのはやはり凄い作品なんだと思う。
粗さがしを見ていたら自分もやれる気がする
しかし、名作にも粗はありますが、名作には粗を超える魅力が沢山詰まっています。
同じように『俺も粗がある作品を書いてもいいんだ~!』なんてやったとしても、叩かれる可能性があります。
作品の魅力<<<<粗
となって、目立ってしまうからですね。
だけど、裏を返せば『魅力的だったらいいんだろうが!!』と逆切れできるって事です(笑)
どの作品にも粗があるんですから、それを超える魅力を詰めることだと思う。
名作の条件とは、粗をも超えるストーリーや構成、キャラクターなのではないでしょうか?