ふと、こんな動画を観ていました。
『もしもヘタクソが100万回キックを練習したら??41073回目? 【達成率4.1%】 』
これ、どういう動画なのか?
説明文を引用させて頂きます。
これは技術習得の過程をみんなとシェアしたいと思って始めた企画です。
企画の趣旨:一万時間の法則ってご存知でしょうか?
簡単に言うと、「世界レベルの技能に習得するためには、一万時間の練習が必要」という法則のことです。
時間よりも回数に換算したほうがやりやすいので、一万時間を独自の考察と計算により回数に換算し、「100万回の反復練習により世界レベルに到達できる」という仮説を立てました。
(僕はこれを100万回仮説と呼んでいます)100万回仮説を検証するため、100万回のキック練習に挑んでいます。
目標は、100万回達成して、ベッカム+ロベルト・カルロスのキック(正確なカーブキックとパワフルな直球)を習得することです。これからの上達の過程をシェアしていこうと思います。
何かを始めるのに遅すぎるということはないということを証明したいです
正直な話、最初は『バカな企画だなぁ…』と、再生しました。
そして10分後に訪れたのは多大なる感動。そしてすぐにチャンネル登録で応援。
努力をまざまざと見せつけられて、僕はすぐに背筋を伸ばしてパソコンの前でちょっと叫んだ。
『やっぱりこれだわ!!』
この記事は私の備忘録ですので、殴り書きでお届けします。
目次
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人気の出るコンテンツには『感情』を揺さぶられるスイッチがある
『ドラゴンボール』には悟空の『怒り』と『闘争心』という、男子が喜ぶスイッチが沢山入ってます。
先ほどのサッカー動画には『苦労』と『成長』から見る事の出来る『驚愕』というスイッチが。
動画だろうが漫画だろうが、小説だろうが映画だろうが。
全ての作品には『感情を揺さぶるスイッチ』が入っている。
つまり、この感情を揺さぶる事が出来るか出来ないか?がいい作品なのかどうかの基準の一つになる。
プロ作家から言われた一言を思い出す
どの作家も言っていますが、私が生で一度講義を受けた時の一言を、先ほどの動画を観てすぐに思い出しました。
その作家様はホラー系サスペンスを書いているのです。
『冒頭からすぐに、アドレナリンを出すように書かなければいけない』
つまり、『速攻で殺人』とか『すぐにトラブルになる』的なノリを冒頭から持ってくること。
引き込む為に、1P目から気合いを入れる必要があるのは誰だって分かります。
しかし、『読んでいてアドレナリンが出るような』という表現がまさに作家的だなと思って私は参考にしています。
こういう事を知っているのに、ふと『動画制作』とか別ジャンルになれば『関係ないことだ』と決めつけている自分。
そこが少し腹立たしかったのですが、まぁ改めて再確認できたから良かったとしましょう。
感情を揺さぶるとはどういう事なのか?
感情を揺さぶるというのは、荒々しいだけの意味ではありません。
例えば『癒し動画』とかありますよね。
猫が寝てるだけのシーンとか、まさに『ねこあつめ』みたいなアプリとか。
ゆる~い雰囲気だって分かってるけど、ついついアプリを観てしまう。
あのアプリには強制力とか一切ないです。
どんな猫が集まるのか分からない『驚き』と圧倒的な『癒し』が詰まっています。
喜怒哀楽のどれかに引っかかるようなコンセプトで、物事を作れば当たるという意味に過ぎない。
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感情に伝えることと裏切る行為について
よくある話ですが、例えばこういうホラーがあるとします。
恐怖の館に住むお化けを退治しに行こう、と友達数人で洋館へ。
そこで巻き込まれた怪異は、実はお化けの怨念などではなかった。
死んだお化けは、研究対象として使われていた可哀そうな人間。
最後は研究していたドクターを捕まえる事で、幽霊騒動を解決する…
めちゃくちゃ設定が甘くてすいません(笑)
つまり『恐怖』→『非業の死を遂げたかわいそうな人の話』とずらしました。
稲川淳二さんの会談話とかにも多いんですけど、最初めちゃくちゃ怖いんですけど後から聞いたら『若い男女が心中自殺を謀ったのです』みたいな感じで収まります。
『お前、ちょっといい話になってるやん!』
と突っ込み入れたくなるような展開が理想。
『ただの美少女ゲーム』と思ってプレイしたら、希代の泣きゲーと昇華された『Air』みたいな作品がありますよね?
ドでかい壁をなぎ倒す、圧倒的な暴力に立ち向かう壁の人たち。
(恐怖)
しかし、自分も巨人になって巨人たちを駆逐する…。
(怒り)
そう、進撃の巨人です。
いつの間にか、読者はエレンに共感をして『倒せ!!!』と応援しているんですね。
そこにはホラーも混在していますが、明らかなアドレナリンが出てくる。
感情を二転三転させることが名作の条件です。
私たちは人間であり、人間に弱い
これもプロ作家の本や、実際にプロ作家の方に聞いた話です。
『知ってる? ホラーとかミステリーとかあるけど、結局人の感情を書いてるんだよ』
最初何言ってるのか全く分からなかった。
『感情? ホラーはホラーで、怖いだけだろ』
しかし、その言葉がどうしても頭から離れない私は、名作と呼ばれる作品を見直した。
確かに設定とか世界観とかトリックとか、ギミックとして面白い物はある。
でも、最後に感情が入っているポイントは『人間』である事に気づく。
そうして世界観が見事に昇華された作品こそが、名作と呼ばれる所以になる。
これは1分の動画だろうが10pの短編だろうが同じ話で、感情についてクリエイターはもっと触れる必要があるのではないか?
好きという感情が歪んで、憎いになった時。
それはホラーになる。
より自分の作品を感情を揺さぶる物にしたいと思う僕でした。
何か参考にして頂けたら幸いです。