神の子、と称されて突如として現れた山本KID徳郁さん。
僕と同じような、30代の男性にはドンピシャでしたよね。
山本KIDさんが戦ったら、次の日の話題はクラス中が『見たか!?』となってた。
そんな山本KIDさんが……。
物凄くショック……。
2015年に、大晦日に魔裟斗さんと試合してたじゃん…。
あの日、僕は友達と飲み会とかあったけど断ったんだよね。
『山本KIDが試合するってよ!!!』っていう、それだけの理由で。
中学高校と、格闘技大好きで見ていた時代のまさにスーパースターですよ。
自分と10歳も年が離れてないのに、亡くなるって……。
ガンだって発表したのは8月の事で、まだ1か月経ってない…。
うちの親父ですら、判明してから3年くらい生きてたんですよ。
山本KIDさんが早すぎる逝去をされて、もう悲しくてしょうがないです。
さっきヤフーニュースで、ダルビッシュ選手も『学校で話題になってた』なんて記事が上がってました。
今の10代の子は知らないかもしれないけど、『山本KID徳郁』って言えばスカ勝ちの代名詞みたいなもんですよ。
ものすっごい早いスピードと打撃で、全盛期の強さはあの魔裟斗さんでさえグラっときて倒れたっていう…。
なんかね、絶対当時の試合を見ていた人なら感じていたと思う。
『山本KID徳郁』という男には強さだけじゃなくて優しさが見えるんですよ。
あの頃、総合格闘技やらK-1やらで、色んな人がリングで戦ってました。
しかし、山本KIDさんの気迫の裏に見え隠れする『オンオフ』が見えたんですよね。
オフの時はこの人絶対いい人なんだろうな、っていう。。。。
試合中の気迫という意味では、そんじゃそこらの格闘家とは群を抜いてましたよね。
殺す勢いでぶっ叩くけど、あくまでもルール上って見えた。
煽りのVもめちゃくちゃカッコいいし、でも口だけじゃない。
負けても勝っても、見せ場絶対作ってやるって伝わってきた。
ただの乱暴者で、激しい気性の人ではない。
まさに『漢の戦い方』で、もう大好き過ぎて言葉が……。
小さい身体なのに、体重とか関係なく立ち向かうって、今の現代人に必要とされてる事じゃないのか?
KIDさんは、小さい頃から、自分より小さい相手と戦ったことがなかったと記事で見ました。
身体の小さい選手でも、ヘビー級の試合よりずっと面白い凄いのが出来るって、まさに証明してくれました。
厳しい試合でも、常に全力で立ち向かっていったのは山本KID徳郁の人間力だ。カッコよさだ。
なんか、ぬくぬくやってる自分は何してるんだろうとまた気合いが入る。
勝ち負け度外視して、魂と卓越した技術で魅せてくれるファイターなんて今後出るのだろうか…。
あり得ないよ、体重差が5kgもある魔裟斗に、大晦日っていう最高の舞台で戦うなんて。
そして素晴らしい試合を成し遂げるなんて、偉業だよ。
『魔裟斗君、二人で大晦日盛り上げようよ』
この言葉を聞いた時、もう大興奮してテレビの前でワーワー言っていた。
あんなに夢中になって試合を見た人なんて、いなかった。
昨日のような気がする……。
日本の若い男の子で、山本KID知らない人いなかった。
KIDさんのバチバチな姿勢、それを裏付ける実力。
謙虚な努力。
まさに漢の鑑でした。
KIDさん、本当にご冥福をお祈りします。