人間は偏った食説活を続けていると、すぐに身体の調子を崩してしまいます。
肉ばかり食べている人は、野菜をきちんと食べている人に比べて太りやすかったり、生活習慣病の心配もありますよね。
実はバランスよく食事を摂らないと身体を壊してしまうのは、人間だけではありません。
人間以外の動物も同じで、バランスよく摂らなければ病気になってしまいます。
ではなぜ、肉食動物は肉だけで栄養バランスが摂れるのでしょう?
そういう特別な身体の作りをしているから?
いいえ、違います。
動物園で飼育されている動物は、そういった心配のないように栄養バランスがきちんと考慮された食事を摂っています。
では野生の肉食動物はどうでしょうか?
特にライオンは食物連鎖のヒエラレルキーでもっとも強く、頂点に位置しているほどの動物です。
サバンナに生息するライオンは主に草食動物を食べています。
そういった狩りの光景は動物番組で目にした事がある人も多いかもしれませんね。
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【大発見!?】ライオンはまず草食動物の○○から食べていた!?
ある学者がライオンの食事について観察していまいした。
そこで『あること』に気付いたのです。
ライオンはしとめた後、草食動物の胃袋や腸を食い破り、消化しきれていない内容物を真っ先に食べる…とのこと。
つまり、草食動物が食べた草を食べることで、栄養バランスを保っているのです。
「え!じゃあ最初から草を食べればいいよね…!?」
そう思う方も中にはいるかもしれません(笑)
ただ、肉食動物が食べるのは基本的に生肉。
例えば生レバーなどにはビタミンAが含まれているので、肉食動物は野菜以外からのビタミン摂取ができます。
また身体の仕組み上、肉食動物も草を食べられないことはありませんが、繊維を含んだ食べ物は消化や吸収が悪いのはご存知でしょうか?
草食動物の胃袋や腸から間接的に草を食べる事は出来ても、草食動物と肉食動物とでは消化器官が違います。
直接食べるとお腹を壊してしまうといったことがありえますね。
ちなみに羊の小腸は20メートル以上ありますが、ライオンの小腸はたった4メートルしかないのです。
人間は7メートル程度。
逆に草食動物が生肉を食べたら一体どうなる!?
結論から言うと、草食動物でも、肉食はできるそうです。
食べて死ぬといったことはありません。
ただ先ほども記載したように、草食動物と肉食動物とでは消化器官が違いますから、体が肉食に適して作られていません。
うまく消化が出来ないですし、多くは食べられない、ということでした。
また、草食動物の歯では肉を引きちぎれないといったことも関係しますね。
日本人の食事は肉食が適している?それとも草食?
ここで気になるのが、我々日本人の食生活。
人間は肉も草も何だって食べる雑食と言われていますね。
では、実際身体の行動を見てみるとどうなのでしょうか?
ご存知の通り、人間は長い小腸を持っています。
これは植物を時間をかけて消化するためのものです。
また、歯の構造も肉食の動物とは大きく異なりますね。
肉食動物は食物を噛みちぎって飲み込むだけで咀嚼しません。
ですが人間の顎は、草食動物と同じく食物を擦り潰すために横にスライドする動きができます。
つまり身体の構造的には草食動物が近いのだとか。
草食に近い身体の構造をしているのに肉ばかり食べていると、結果的に大腸に負担がかかり、大腸がんが増えたり…といったこともあります。
また日本人は、特に草食寄りに近い腸をしているそうですよ。
草食なので長い腸が必要…つまり胴長!(笑)
西欧人は肉食系が強いので長い腸は不必要。
つまり胴短で足長!という訳です。
私は個人的にお肉大好き野菜嫌いの完全肉食系だったのですが、これを機会に一度食生活を見直して、なるべく野菜を食べてみようかと思います。