冬が終わって温かい日が続くようになってきても、夜の冷えには注意が必要です。
日中はぽかぽかしているのに、夜になるとぐっと気温が下がって、服装選びミスったなーと思う事ありませんか?
特に春のお花見の時期は、日中はよくても夜のお花見に薄着で出かける。
その結果、身体が寒さの影響でブルブルと震えてしまう…という経験をした人も多いはず。
秋も服装にはかなり迷いますし、冬場はブルブルを通り越してガタガタとfるえ、歯までガチガチ音を立ててしまうのではないでしょうか。
ところで、寒さでブルブル震えるこの現象は何故起きるのでしょう?
目次
スポンサードリンク
身体が震える現象の名前は『シバリング』
実はこの生理現象、正式名称を『シバリング』といいます。
シバリングとは自分の意思に関係なく、脳によって無意識に発せられる体温調節行動です。
筋肉が動くことによって体を震わせ、その結果として体が一生懸命熱を発生させ体温を上げようとしている。
生命を維持するための一種の防衛本望との言えるでしょう。
確かにブルっとした後はなんとなく体が温かくなってきているような気がしますよね。
ちなみにおしっこをした時にブルブルと震えるのも、シバリングです。
放尿により急激に体温が失われてしまうので、それを回復しようとする働きなのです。
シバリングの重要性!人間は体温が1度下がるととんでもないことに!?
私達人間の体温は、こうしたシバリングによって一定に保つように出来ています。
ちなみに人間の平均の体温は、36度~37度と言われてします。
これが1度でも下がってしまうと…なんと免疫力の37%が下がってしまうんです…!
免疫が下がると体調を崩しやすくなったり、風邪を引きやすくなったりと悪い事だらけですね。
人間にとってこのシバリングは、体温を一定に保つためにもとても重要や役割を持っているのです。
シバリングはこんな時にも起きる!
シバリングは、全身の筋肉を小刻みに震わせ、その回数は1分間に最大約200~250回ほどだと言われています。
なんとシバリングは安静時に比べて、最大で6倍の熱を産生できるとされているそうですよ。
ちなみに風邪などで高温が出る直前に感じるゾクゾクっとした感じ…。
よく「寒気がする」と言いますよね?
この戦慄感(悪寒戦慄)もシバリングの一種なのです。
また、手術を受けたことがある人でないとわからないかもしれませんが、手術直後にガタガタと身体が震えることがあります。
これもシバリングです。
出来ることなら手術と直後のシバリングは経験したくないですね。
これは術中の体温低下と、術後の麻酔覚醒により体温が戻っていくために生じるみたいです。
身の回りに起こる現象には色々な名前がつけられていますが、今回はガタガタブルブル震えてしまう生理現象について紹介してみました。
もしあなたがガタガタブルブルといった身体の震えが起きている時、または一緒にいる相手がそういった現象を起こしていた時は、シバリング起きちゃったよー!(笑)」と言ってみるのも面白いかもしれませんね。
おまけ!シバリング以外にもかっこいい名前がついている現象。
シバリングもなかなかかっこいい名称ですが、世の中には他にもかっこいい名称のものがたくさんあります。
その中で特に私が気に入った個人的に「かっこいい!!」と思った現象について紹介します。
あなたはいくつ知っているでしょうか?
・ファニーボーン
肘を椅子の角にぶつけたりして『ジーーーーン!』となるあの現象です(笑)
けっこう痛いですししばらく悶絶しますよね。
さすがにその時に「ファニーボーンしちゃった!」と言う余裕はないでしょうけど、かっこいい名称なので紹介しておきます。
・青木まりこ現象
私もよくあることなのですが、本屋さんに行くとなんだか急にトイレに行きたくなったりしませんか?
そんな現象にも、きちんと名前がついていたことに驚きです。
1985年『本の雑誌』にて、青木まりこの名前でこの現象が投稿されたことでこの名前がついたそうですよ。
・ファントムバイブレーションシンドローム
これもけっこう皆さんあるんじゃないでしょうか?
携帯やスマホをポケットなどに入れている時、ブブブブブ…とバイブが振動したように感じて急いで携帯を取り出してみる。
しかし、着信やメールが来ていたりする事もなく、実際には振動していなかった現象を言います。
人間の脳が携帯電話の振動に敏感になってしまった結果、こういった現象が起きるそうですよ。
携帯やスマホに依存しすぎている人に多いかもしれません。
こうしてみると人間の身体って本当に不思議ですよね。
そして普段の何気ない現象にもきちんと立派な名前がついていることに驚きです。
他にも面白い現象やネーミングがありそうなので引き続き調べていきたいと思います。