カンガルーといえばお腹に赤ちゃんを入れて、ぴょんぴょんと元気よく跳ねる姿が思い浮かびます。
とってもキュートで動物園でも人気が高く、カンガルーを見れる場所は多くの家族連れでにぎわっているのではないでしょうか?
そんな愛らしいカンガルーの名前の由来ですが、実はあまり世間に知られていません。
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カンガルーのユニークな名前のトリビア
その昔、ヨーロッパ人が初めてオーストラリアでカンガルーを目にした時に、現地の人に対して「この動物は何という名前なのですか?」と尋ねました。
ちなみにこのヨーロッパ人はJ=クック(キャプテン=クック)の率いる探検隊だと言われていますね。
クック船長という名前だけでも耳にしたことのある人もいるのではないでしょうか?
クック船長の質問に対して、現地の人は何と伝えていいのかわからず「私は知りません」と答えたそうです。
この「私は知りません」という言葉が、現地では「カンガルー」と発音することから、クック船長は「なるほど、あの動物はカンガルーという名前なのか!」と勘違いをしてこの名前になったという面白いエピソードがあります。
「本当にそんなことってあるの!?」と驚いた人もいるかもしれませんが、なんと英語の教科書にも載ったこともあるそうですよ。
もう一つの有力説
ただしこの説はあまり有力ではなく、本来「跳ぶもの、跳ねるもの」を意味する「Cangurru」が変化して「カンガルー(kangaroo)」になったのではないかという説が現在では有力になっています。
その言葉通りカンガルーの脚力はとても強く、1回のジャンプでなんと10メートルも跳ぶことができるのです。
「それってどれだけすごいの?」とあまりイメージがつかない人もいるかもしれませんが、動物界でトップクラスと言えばそのすごさがわかるのではないでしょうか?助走をつけると13メートルも進めるので、とても速いスピードで移動が可能です。
例えオリンピック選手であっても、カンガルーが相手では到底勝つことはできません。
他に面白いトリビアは?
カンガルーの面白いトリビアは名前の由来だけではありません。
発達した脚に筋肉もりもりの腕。キリっとした表情にバランスの取れた長いしっぽ。
これを知ればカンガルーのことをもっと好きになるかも!?
後ろには跳べない!
陸に生きる生き物は人間も含めて前はもちろん後ろも左右にも動くことができます。
しかし中には後ろに進む能力のない生き物もいるのです。
それがカンガルー。
カンガルーは後ろ向きに跳ぶことが出来ません。
その理由としては、他の大陸ではうまく後ろに進めなかったカンガルーのような有袋類は全て絶滅してしまいました。
しかし天敵のいなかったオーストラリアでは有袋類のカンガルーは生き残ることができたのです。
天敵がいないということは、その大陸では天敵を警戒する必要がないため、後ろに進む能力は完全に退化してしまったということです。
ちなみに「敵に後ろを見せることなどありえない」という理由でオーストラリア海軍のシンボルにもなっています。
なんだかかっこいいですね。
そんな強い心意気を持って生きていきたいものです。
カンガルーのパンチとキック
動物園では天敵がいないため、のんびりとお昼寝しているイメージのあるカンガルー。
ですが野生のカンガルーはどうでしょう?
よくテレビでカンガルー同士の喧嘩のシーンが放送されているのを目にしませんでしたか?
ボクシングのようにパンチを繰り出したり、立派な脚で強力なキックをかましたり、いったいどれだけ攻撃力は高いのでしょう?
愛らしい姿のカンガルーですが、繁殖期となるとメスをめぐってオス同士が激しい喧嘩をすることがあります。
脚に目がいきがちなカンガルーですが、実は上半身も筋肉でムキムキです。
オス同士の喧嘩も基本はパンチを使います。
それでも決着がつかないという時に初めてキックするのだそうです。
また、人間がカンガルーのキックを食らった場合、人間の身体は耐えることができず内臓が破裂する可能性も…。
そう考えると、繁殖期で気が立っているカンガルーに近づきたくはないですね。
ネットを調べてみると人間のムキムキマッチョマンとカンガルーの比較画像なども出てくるので、「絶対にカンガルーとは戦いたくないな」と思うこと間違いなしです。
サンドバッグをたたきながらボクシングの練習をするカンガルーも中にはいるそうですよ。
まとめ カンガルーは秘密が多い生き物
いかがでしたか?知られざるユニークなカンガルーのトリビアをいくつかご紹介しました。
一般的にとても人気のあるカンガルーですが、実は種類によっては絶滅の危機に瀕しているものもいるそうです。
愛くるしい一面を持ちながらも、強力なパンチとキックを繰り出すギャップがたまらないカンガルー。そんな彼らが地上でこれからも長く元気に暮らせるように、自然環境を大切にしていきたいですね。