世の中には「こどもの日」「海の日」など祝日になっている記念日や、「バレンタインデー」「七夕」など行事として定着しているものが記念日として扱われていますね。
しかし、「ポッキー&プリッツの日」など企業がPRのために制定したものまでたくさんの記念日があります。
ところで、こうした記念日は誰が決めているのでしょうか。
記念日って自分で勝手に作ってもいいのかな？と疑問に思ったことはありませんか。
なんと！！
記念日は誰にでも簡単に制定できるのです！
記念日について総合的に扱う機関である、一般社団法人『日本記念日協会』に申請し、審査を通過すればよいのです。
申請は企業、団体、個人問わず可能なので、私たち一般人でも記念品を制定することができます。
『日本記念日協会』の審査に合格して記念日が登録されれば、広く一般に浸透するよつに様々な形でPRが可能です。
『日本記念日協会』のホームページでの公開や機関誌への掲載、各メディアからの取材対応など、販売促進や広報活動を支援してもらえます。
それでは記念日が登録されるまでの流れをご紹介します。
目次
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申請から登録までの流れ
ホームページからダウンロードできる「記念日登録申請書」に、記念日の名称、日付、由来、目的、活動などの必要事項を記入し、郵便やＦＡＸなどで『日本記念日協会』に送付します。
『日本記念日協会』が申請された内容について審査会で審査し、合格すれば通知が来ます。
不合格の場合はその理由も含めて通知は来ません。
ちなみに政治活動や宗教活動、反社会的活動的な要素を含むもの、内容が不明瞭なもの、記念日文化の発展を損なうもの、他人の権利を侵害するものなどは不合格になるようです。
そして合格した場合には記念日登録料を支払い、支払いを完了した日から正式に記念日として登録が認められ、記念日登録証を受け取れます。
気になる記念日登録料ですが、１件につき１０万円！
個人で制定するにはなかなか勇気のいる金額です。これを高いととるか安いととるかはあなた次第！
ちなみに希望すれば、記念日登録証の授与式イベントに『日本記念日協会』から役員を派遣してくれます。
登録証の授与とその記念日についてのスピーチをしてくれます。
晴れて登録された際にはぜひ。
登録が抹消されるケース
記念日が登録されたからといって、その記念日が未来永劫に残るとは限りません。
その記念日について実際に活動が行われていない場合や、登録者とすぐに連絡が取れなくなった場合、５年ごとに協会から送られてくる「記念日登録確認書」によって継続確認の意志が見られなかった場合。
そして記念日登録した企業が倒産した場合や、PRのために記念日を制定していたが必要なくなったので登録解消した場合などです。
絶対に登録しなければいけないの？
実は『日本記念日協会』は公的な機関ではありません。
日本には記念日を指定、制定する公的機関は一切存在しません。
というわけで記念日を制定するのに認定を受けなければならない義務はありません。
実際に『日本記念日協会』に登録されていない記念日の中にも「10月10日、目の愛護デー」のように、世の中に浸透されている記念日はたくさんあります。
極端な話、今からあなたが「今日を◯◯記念日とする」と宣言してしまえば、それで記念日は成立します。
しかし、それを世の中に広めるためには『日本記念日協会』のような団体のPRの力が必要になってくるでしょう。
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記念日が多い日とは？
現在『日本記念日協会』に認定登録されている記念日は1800件以上。
その中でも記念日が多い日の第１位は『10月10日』の50件です。
例えば「ポテトサラダの日」です。
ポテトサラダの主な材料である人参、じゃがいも、きゅうり、玉ねぎを横に並べると1010に見えることが由来となっています。
1と0はいろんなものに見立てやすいので記念日が多いのです。
第２位は『11月11日』の46件。
代表的な「ポッキー&プリッツの日」のように1を棒状のものに見立てたり、「鏡の日」のように11と11は左右対称であり、漢字で裏返しても同じになる鏡文字だからなど、いろんなものに当てはめやすいので多くなっています。
第３位は『8月8日』の44件。
パラパラで「チャーハンの日」やパチパチで「そろばんの日」など語呂の良さが多い理由です。
ただし件数は随時変動していますのでご注意ください。
このように『日本記念日協会』には他にもたくさんの記念日が登録されています。
その中から、世の中の変わった面白い記念日をご紹介します。
世の中の変わった面白い記念日
◯9月6日「松崎しげるの日」
2015年にデビュー45周年を記念して、所属事務所の株式会社オフィスウォーカーが制定しました。
日付はもちろんトレードマークである日焼けした黒い肌にちなんで、96(くろ)の語呂合わせから。
記念日には毎年「『黒フェス』しげる祭り～白黒歌合戦～」のイベントが開催されます。
今年も9月6日にはより黒く仕上がった松崎しげるさんが見られることでしょう。
◯8月8日「プチプチの日 」
商品などのクッション材として使われる気泡シート「プチプチ」のＰＲのために、専門メーカーである川上産業株式会社が制定しました。
日付けは８が「プチプチ」シートの配列を連想させることと、８をパチと読むとプチと似ているからです。
大人も子供もなぜか心惹かれる「プチプチ」
8月8日はそんな「プチプチ」を時間を忘れて楽しんでみてはいかがでしょう。
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◯6月1日「麦茶の日」
麦茶の原料となる大麦の収穫時期や衣がえの日でもあることから、麦茶のPRのために全国麦茶工業協同組合が制定しました。
毎年いつから作り始めようか迷う麦茶。
麦茶の日にちなんで6月1日から作ってみてはいかがでしょうか？
◯11月14日「医師に感謝する日」
医療施設支援事業を展開する株式会社Ｄプラスが制定。
日付は1114(良い医師)の語呂合わせかと思いきや、11は人と人、つまり患者と医師の結び付きを表していることからです。
お世話になっている主治医に感謝の気持ちを込めてハンカチを贈るという記念日なんだそうですが、ハンカチを渡すために病院に来られるのも、大量にハンカチを貰うのも医師にとっては迷惑なのでは…という疑問あふれる記念日です。
◯4月13日「恵美子の日」
日本全国の恵美子さんにエールを送る日として、読売テレビ放送株式会社が制定。
日付は恵美子の代表格である上沼恵美子さんの誕生日にちなんで。
なぜ恵美子さんにエールを送らなければならないのか、他の名前ではダメだったのか？謎が謎を呼ぶ記念日です。
あなたの周りの「恵美子さん」に4月13日はあなたの日なのだと教えてあげてください。
◯2月29日「富士急の日 」
富士急ハイランドを運営する富士急行株式会社が制定しました。
日付は2(ふ)2(じ)9(きゅう)と読む語呂合わせから。
4年に1度しかないこの「富士急の日」には富士急ハイランドがなんと入園無料！
特別イベントも開催されます。
うるう年はお得なる富士急ハイランドへ遊びに行きましょう。
まとめ 記念日は誰にでも簡単に制定できる
この他にもたくさんの記念日が『日本記念日協会』のホームページに掲載されています。
面白い記念日を探したり、自分の誕生日を検索してみてはいかがでしょうか？
こちらが公式サイトです。
