一日がもっと長かったらいいのにな。
そしたらもっと色々なことが出来るのに
そう思ったことはありませんか?
一日の長さが24時間だと決められたのは、日は19世紀のころ。
つまり、つい最近のことなのです。
では、24時間だと決められる前はどうだったのでしょう?
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45億年前は1日5時間しかなかった
今から45億年前に地球が誕生した時は、一日の長さはたった5時間しかありませんでした。
「え?朝起きてちょっと経ったらすぐに夜になっちゃうの!?」
そう驚く人もいるでしょう。
実は現在でも、徐々に一日の長さが伸びてきているのです。
ではそのうち一日が長くなって、色々やりたいことがいっぱい一日で出来るようになるのでしょうか?
もしくは、一日が伸びることで労働時間が長くなったりしないだろうか…
などと心配する人がいるかもしれません。
一日の長さが伸びるとは言っても一年で何秒ずつ伸びていく、というものではなく、10万年かかってやっと一秒の遅れが生じるというもの。
もう少し細かく言えば、50年に0.001秒ずつなのであまり大きな変わりはありません。
これを逆算すると、45億年前の一日の長さが5時間であると算出することが出来るというわけですね。
そこで疑問です。
どうしてこんな時間のズレが生じるのでしょうか?
【潮汐摩擦】月と地球の不思議な関係性
月の引力によって、潮の満ち引きが起きることはご存知でしょうか?
この際に海水と海底で摩擦(潮汐摩擦と呼ばれています)が起こり、地球の自転にブレーキをかけているのです。
そのブレーキによって、徐々に地球の自転が遅くなっていったということです。
地球が生まれた時、地球は今よりももっと早く自転していました。
つまり、朝と夜がすぐに入れ替わっていました。
もちろんその当時に人類は誕生していませんでしたが、今の地球からはとても想像がつかないですよね。
地球の寿命は残り50億年と言われていますが、そういった月との関係性により、その頃には一日の長さが44時間になると想定されているのです。
とにかく、私達が生きている間は地球の一日はほぼ24時間から変化はないようですから一安心ですね(笑)
もし人類が50億年後まで存在していたとしたら、きっと今のような姿はしていないかもしれません。
私たち人類がどんな進化を遂げているのか、または存在自体が消えてしまっているのか…。
あなたはどちらだと思いますか?
地震活動にも大きな影響力を持つ恐怖の潮汐摩擦!
先ほど、潮の満ち引きによって海水と海底で摩擦が起きることを『潮汐摩擦』と説明しましたが、実は地震活動にも影響を与えていたのです。
潮汐摩擦によって地球の自転はわずかに遅くなっていますが、そのほんの小さなわずかな違いでも地震活動に大きな影響力を持つということですから驚きです。
専門家の調べでは、20世紀にマグニチュード7レベルの超大地震の発生が25~30%増加した5つの時期と、自転の減速が一致していたというのです。
1990年以来起こったマグニチュード7を超えるの大地震の約80%が、自転の最大減速から5年以内に起こっているとの報告もあります。
データを見るとマグニチュード7.0以上の大地震は、約32年の周期で頻発しています。
地球は25年から30年の周期で自転速度を減速されているようです。
確かに時期は一致しているようです。
地球の自転速度の低下は地球にとってストレスとも言われていますし、何かしらの影響があってもおかしくはないかもしれませんね。
ただし、潮汐摩擦と地震活動の関係には否定的な専門家もいるため、地球の自転と地震が100%関係ある…とはまだ言えないようです。
どちらにしても大きな地震はいつ発生するかわかりません。
ということで『備えあれば憂いなし!』
今はいつ大きな地震が起きてもおかしくない時期ですから、地震に警戒してしっかりと普段から対策することが大切なのかもしれませんね。