私はアマチュア作家ですが、プロ作家の知り合いは多数います。
そんな人たちと接していると、全員に共通してるある事柄が3つあります。
作家には誰だってなれる、と思っている人。
確かになれます。
免許制度も何もないですから。
しかし、それは間違いです。
誰だってなれない、という厳しい現実を知らなければなりません。
なぜなら『作家になれる見えない資格』というのが存在しているからです。
作家になる方法、ではなくて『作家になる資格』です。
つまり、これを持っていなければまず土俵に立てないと私は感じています。
ワナビになりたいのか、作家になるのか、そこには大きな壁があると思う。
知らない人もいると思いますので、ちょっと説明したいと思います。
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①ストイックに追い込む力
プロ作家ともなれば締め切りに追われる事になりますね。
漫画家を見ていたら分かるように、しょっちゅう苦しんでいます。
そして、ストイックに自分を追い込んでいます。
こうやって言葉に書けば簡単ですけど、もし作家になりたい、と思ってる人が今この文章を読んでいるなら問いたい。
『あなたはゲームやアニメ、漫画を見る時間を捨てられますか? 余暇の時間を削れますか?』
『人が盆暮れ正月で遊んでる時に、もくもくと執筆出来ますか?』
この疑問に、自信を持ってハイと言える人だけがまず第一の作家になれる資格を得ます。
何も失わないで、何かを得ようなんて甘い事は人生に絶対起きませんね。
私の知っているホラー作家の方は、みんなが遊んでる時に毎日毎日毎日執筆していました。
気が狂ったように突き詰めて突き詰めて、その結果今じゃ売れっ子ホラー作家でドリームを駆け上がっています。
「えじきしょんを呼んではいけない」、本日発売日です!!
1年ぶりの新刊も相変わらず不条理!理不尽!硫酸ぶしゃああ!
さあ、みんなで呼びましょう〜せーの!「えじきしょーん」
ぶしゃああ!ぎゃあああ!https://t.co/ndt8H8Ia3B— 最東対地@えじきしょん (@31tota1) 2018年7月24日
その方が言っていたことと、やっている事は『文章力の向上』とか『技術』ではありません。
(もちろん必要ですけど、いくらでも勉強すればいいだけ)
情熱と信念で文章に立ち向かっていました。
階段を駆け上がっているのにも関わらず、更なる頂を求めてもっと駆け上がっています。
そうやってとことん自分を追い込める人しか、作家になる『資格』を持っていないという事実をまず知るべきだと思います。
宝くじを買った人がなぜ不幸になるのか、私はその理由を求めて色々と調べた事があります。
答えは凄く単純でした。
『大金を持つ資格がないから、使い方を誤る』
たったこれだけです。
例えばこれがソフトバンクの孫社長が3億円当たったとしましょう。
(すでに金持ちというのは置いておきます)
何にお金を使うのか、想像つきますよね?
おそらく『会社をデカく』する為に使うでしょう。
じゃあホームレスの人が大金を得たら何をするんでしょうか?
書かなくても分かりますよね。
本人にその資格がないのに、その場所に立とうとすることは地獄以外の何物でもないんです。
②自分を俯瞰的に見れる力
プロ作家に必要な物は、作品もそうですし、自分自身を俯瞰的に見る力です。
というのも、無限に書き続ける事が出来る=気づかない内に精神がやられる可能性が非常に高い。
だから、出来るプロ作家ほど、時間や配分を決めて仕事をする力を持っています。
これって何にでも言えるんですけど、例えばプロゲーマーの梅原さんも同じです。
家にゲームがあったらずーっとやってしまうから、ジムに行ったりゲーム専用部屋を借りてそこでトレーニングをしています。
プロとして結果を求められる世界にいるからこそ、自分の全てを把握しなければいけない。
作品ももちろんですが、まず己のコントロールが出来ない人間に資格は無いと思うんです。
③他者を拒絶する力
他者を拒絶する力、って凄く必要です。
人として、人間として仲良くなるというのは全然いいですし、当たり前です。
むしろそれが無かったら社会性もクソもない作家ですし、よほどの天才じゃないと認められません。
スタンスをしっかり変えて対応してる人が多いと思います。
ただし、作家としては全く別。
プロ作家は、他者を拒絶する力をみんな有しています。
もう少し分かりやすく書くと『自分と戦う為に他人なんて知らねーよ』と思ってる。
そして、それは絶対に正しいと私は思う。
作家はエゴが強い人種が多いです。
プロサッカー選手とかもそうですが、自分に自信がなければ表舞台に立つことなんて絶対出来ない。
他人が『あっちの作品の方がおもしれー』とか言おうが『知るかそんなもん』と思って黙々と書く力が必要。
私はまだアマチュア作家ですが、自分に絶対の自信を持って文章を書いています。
というのも理由があって、そう思わないと文章なんて書けないんですよ。
このブログもそうですし、作品もそうです。
人が読んで『お前の小説つまらねぇ』と思ったり『クソ記事!!』と思うのは勝手です。
しかし、それを気にしてたら何も発表出来ませんし、何も自信を持って書くことが出来ません。
否定的でも『こうした方がいいと思う』という意見に関しては好意的に受け止めますが、適当な戯言に付き合ってるヒマは一切ないです。
だから、私はツイッターが嫌いなんですね(笑)
10人に1人は素晴らしい事を発言している人もいますが、10人に9人は読まなくていい事ばかり書いてる。
他者を拒絶しているからこそ、私はSNSは宣伝目的でしかあまり使っていません。
気軽に書けるという事は気軽に読み捨てられるという事に他ならない。
気軽にファン登録されるという事は、気軽に解除されるということ。
気軽にLINEのブロックをするような人間は、自分も気軽にブロックされるような扱い方をされるということ。
私が目指す文章は、ちゃんと人を楽しませたり、有益であったり、一工夫ある物で居続けたい、と思っているのです。
だから他人が何を言っても関係ない、と強く想う必要がある。
プロ作家に問われるのは、孤高であり続けること。
他人の声に耳を傾ける必要は、基本的には無いと思います。
(もちろん作品を向上させる為など、有益な話を見る時は別ですよ)
まとめ
マインド術という訳ではないですが、実際に第一線を張っている方は大なり小なり以上の事を踏まえた上で、活動しています。
②自分を俯瞰的に見る力
③他者を拒絶する力
程度はどうであれ、作家というかクリエイター全般に言える事ですね。
人が遊んでる時に、孤独と戦えって追い込める人間だけが世の中で結果を出している、という決定的な事実。
私はこれを知るのが遅くて遅くて、だからダメだったんだなと痛感する事ばかりでした。
いきなり全部やれ!というのは人間無理です。
だからこそ、小さく始めましょう。
まずは1日1記事はブログを書くところからはじめて、10分20分30分と執筆時間を増やす。
1日2時間~3時間かけるようになったらもう一人前です。
そうなれば、後は自分との戦いモードで結果は後から付いてくる。
まっ、要するにとっとと頑張れ!という事なので、躊躇しているヒマがあったらやっちゃいましょう。
こちらにも作家に必要な7つの事柄を記載しています。