うさぎは寂しいと死んでしまう生き物!
と昔から言われていますが、果たしてこれは本当のことでしょうか?
答えは「嘘!寂しいからといって死んだりはしない!」です。
現在ペットとして買われているうさぎの大半は、野生のアナウサギをペットして飼いやすいやすいように品種改良したもの。
アナウサギは穴の中に巣を作って集団で群れて生活していますが、実はとっても縄張り意識の強い生き物。
あのかわいらしい姿から想像もつきませんが、同種のうさぎに対しても敵意をむき出しにします。
そのため『集団で群れて生活する』とはいっても、1頭のオスに対して複数のメスというまるでハーレムのような群れ。
このことから、一般的に知られている動物の集団行動とは違い、うさぎは確固たる群れを形成しなくても単独での生活は可能です。
ペット向けに品種改良されたからといっても一匹でいると寂しくて死んでしまう…ということもなさそうです。
それでは一体なぜ、うさぎは寂しいと死んじゃうなどと昔から言われているのでしょう?
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うさぎは寂しいと死んじゃうは本当?
その理由の1つとして、あの泣きじゃくったかのような充血した赤い瞳、愛くるしい外見が関係しているのではないでしょうか?
ふんわりした真っ白な体、ぴょんぴょんはねる姿…。
そして真っ赤な瞳でじっと見つめられたら…
なんだか放っておけなくなりますね(笑)
ただ、うさぎはもともと色素が薄く毛細血管が透けて見える動物です。
瞳も充血しているわけではなく、ただ単純に毛細血管が透けて見えるだけ。
目だけではなく君の血管も透けて見えますね。
いずれにせよ、うさぎは寂しいと死んでしまうということはなく、一匹だけ飼育したとしても何も問題はありません。
「ひとりぼっちで寂しいと死んでしまうなら二匹飼ったほうがいいのだろうか?」
などと考える必要もありませんよ。
【うさぎは仲間がいなくても死なないけれど…】こういったことが原因で死んでしまうデリケートな生き物!
寂しいという理由では決して死んだりはしませんが、うさぎはとてもストレスを感じやすい動物。
神経質で臆病ともいわれていますね。
環境の変化や温暖の差など、そこから病気にかかることも珍しくありません。
中には大きな音でショック死をしてしまう子もいるのだとか…。
そして病院に連れて行く際も注意が必要です。病院の爪きりやレントゲンなど、そういったことに対してもストレスを感じてしまいます。
また『うさぎは病気を隠す』とよく言われますが、これは本当のことです。
どんなに具合が悪くても飼い主に気付かれないように、ギリギリまで我慢する習性があります。
これは敵から身を守るため。
自然界のうさぎは、完全に捕食される側です。
外敵に体調不良であることを気付かれてしまえば、すぐに狙われて捕食されてしまいます。
そういった習性から、どれだけ痛くても辛くても絶対にばれないように我慢するんですね。
しかしどんなに我慢強くても、病気や痛みを隠すのは限界があります。
うさぎが我慢しきれなくなって、やっと仕草や行動にその異変が現れた時。
その頃にはもう手遅れ…といったことが多いそうです。
うさぎを飼っている人はうさぎのそういった習性を理解し、病気などの小さなサインも見逃さないようにしなければいけませんね。
ちなみにうさぎは抱っこされるのが苦手な子も多いそうですよ。
これは『抱っこされる=捕獲されて食べられてしまう』
と、遺伝子に組み込まれているからなのでしょうね。
可愛らしくてついつい抱きしめたくなりますが、嫌がっているのを無理矢理抱っこしてもストレスがたまってしまうだけです。
もちろん慣れてくれば自ら抱っこしてほしいと甘えてくる子もいます。
とってもデリケートな生き物ですから、そういったことから寂しいと死んでしまうくらいの儚い生き物…というイメージが根付いたのかもしれませんね。