『名乗った者勝ち』
という言葉があります。
これは特に『クリエイター』に多いのですが、『作家』で例えます。
作家なんて、自分が『作家です』といえば、その瞬間から作家です。
当ブログの管理人の私、いちたは作家であり、ブロガーです。
そして誰にも『お前は作家だ!』とか『お前はブロガーだ!』とか言われたわけではありません。
そして、私だけじゃなくて、作家という業種の方、100%そうです。
作家だけじゃなくて、クリエイティブな人はほぼそういう方が多いでしょう。
イラスト描けるだけで、イラストレーターを名乗ってもいい。
名乗ってもいいし、それであなたの絵に『価値がある!』と思う人がいれば、お金を頂いてもいい。
このツイッターが凄く感銘を受けました。
学生時代、プロとしてメシを食っている先輩漫画家から言われた一言。今でもこの言葉は大事にしています。 pic.twitter.com/q6PNbOyK7b
— うだま裏アカ@ヘッダー変えた (@udama1212ura) 2016年3月8日
名乗った者勝ちっていう事柄って、結構世の中で多いんですよね
プロとアマチュアのその差をしっかりと考える事で、仕事に対する価値観や覚悟を学ぶ事が出来ると思います。
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プロとアマの差はなんなのか?
プロとアマの差っていったいなんでしょう。
結果(お金)として見られた場合に『まだまだアマチュア』とか『プロだね』とか、色んな尾ひれがつきます。
しかしですね、何を持って『プロ』だ『アマ』だとなるのか?
それって、勝手にこっちが言っているだけの場合が非常に多いです。
そして、自分自身も『私はアマだから…』なんて委縮している場合も非常に多い。
渡す側も受け取る側も、勝手に『この人はプロだ』とか判断しているに過ぎないんですね。
ここからの話は、私の考えている事なので、違うという人もいるかもしれません。
私が思うに、そのプロかアマかの一つの指針は、間違いなく『お金』です。
お金を頂く以上は全てプロ、と私は考えています。
しかし、お金を頂かなくてもプロな場面なんて沢山あるわけで、一つの定義でしかない。
例えば『声優事務所』に入っている人とかって、『プロだ!』と思いますよね。
実際プロの方が多いですが、果たして全員が絶対にプロなんですか?
まだお金を頂いていなくて、事務所に養成所のお金を払っているかもしれません。
それに比べたら、事務所ナシで活動しているが、毎月10万20万円とお金を頂いて、人から依頼を受けて活動している方もいます。
果たして、どっちがプロでどっちがアマなんですかね?
これは相当意見が割れると思いますが、私は事務所に所属してない人の方がプロだと考えています。
なぜなら、『声優として活動=お金を貰って声を当てること』であって、事務所に所属する事が目的ではないはずです。
目的ではないことをやっている人間(もちろんこれから仕事を獲ろうとしているのでしょうが)をプロとは呼べない。
自分の目的としている事で、かつお金を頂けるようなクオリティを提供できる人=プロという定義ではないのか。
そして、一番大事なのは『結果』を出す事を考えた場合、少しでも『プロ意識』という物を持っておいた方がいいと思うのです。
名乗った者勝ちだからこそ、プロ意識を持つ
特にクリエイターで多いのですが『アマチュア』と ずーっと言い続ける人。
先ほどのツイッターがいい例なのですが、アマチュアだろうがプロだろうが、命を賭けて作品を作っている、という事実に差異は一切ありません。
結果(作品の出来)が悪いか良いか、その判断は問われます。
しかし、やっている行動だけで言えばプロもアマもクソもない。
プロもアマもクソもないのに、なんか『ちょっとまだ自信がない…』という感じで、アマチュアを名乗ってしまう。
私もそういう経験がめちゃくちゃありまして、自分の文章に絶対の自信なんて持てない訳です。
こうして書いていても『もっとスマートに書けないかな…』と常に模索していますし、読者が『役に立った』と思って欲しい。
しかしですね、じゃあ私がプロのブロガーになったからといって、↑のような事を考えなくなるんですか?
今、まさに今この記事を書いている今。
もう考えている訳なんですよ。
もう考えて、自分の今の精一杯の文章でこうして記事を書いています。
その事実だけ見たら、私はこのブログが月間100万PVいこうが10PVだろうが、私がやっている事(考えて文章を書くこと)は絶対に変わらない。
絶対に変わらないと断言します。
じゃあ人様から『記事依頼』を受けてお金を頂いてしまった以上、私はプロです。
プロブロガーです。
今まで自分がやってきた事に対して、人が『価値』を感じた頂けた訳なので、もうプロなんです。
名乗ったからには、その資格を維持する為に更なる『プロの極み』へ行こうという心構えで居ます。
(もちろん、プロでもアマチュアに毛の生えたセミプロとか、プロの中のプロみたいな見えない資格が存在していますが)
先ほどの漫画家のツイッター例がまさにそうですが、アマチュアアマチュアって言ってたら一生アマチュアで後悔するだけです。
アマチュアという言葉で『責任』から逃げたいだけ。
失敗しても『アマチュアだから』と逃げられますよね。
それってすっごい楽です。
しかし、それじゃいつまでもアマチュアのままです。
名乗った者勝ち、というのには『結果が伴われなければ恥ずかしい目に遭う』という意味ももちろん入っています。
私の例でいえば、プロのブロガーを名乗っている以上、書く文章がつまらねぇ!と思われたらいけないわけですね。
だからそう思われないように日夜努力する必要があります。
そこも含めての『名乗った者勝ち』なのです。
なぜ名乗った物勝ちな側面があるのか?
立場が人をつくる
『立場が人をつくる』という言葉がありますが、これは先ほどから書いている『名乗った者勝ち』と似ています。
名乗ってはダメな職業『医者』や『弁護士』などは、勝手に『医者です』と名乗ってはいけません。
『●●商事の営業部社員です』というのもダメです。
しかし、フリーランスな時代が到来している今、例えば『営業のプロです』と言ってもいい。
「何の営業のプロですか?」
「私、●●商事で10年間トップセールスを記録していました。今はフリーランスで仕事しています。営業のプロです。なんでも売れます」
こういう問答があって全然いいし、10年間トップセールスをしていたというのならその人は間違いなく、営業のプロでしょう。
そして、フリーランスで活動する時に『プロです』と名乗るべきです。
立場は人から与えられる物もありますが、自分で作る事も出来ます。
私は、バーチャルYoutuberの動画制作等も手伝っていますが、もうプロだと思っています。
だって、人様から私の腕を見込まれて、依頼をされて作っている訳です。
つい先日まで『動画制作』の事なんて何も知らない私でしたが、もう名乗るしかないです。
もちろん、結果はプロどころかアマチュアレベルです。
全然ダメです。
YoutubeでAviutiを解説されている方の動画がヤバ過ぎて、一生かかってもこの人超えられない…と冷や汗かいています。
ちなみに私が参考にしているのはこの『Motsu Nikomi』さんです。
本当に参考にし過ぎて、これをまずトレースして見ないように作ろうと意気込んでいるくらいです。
人のパクりです。
ですが、最初は真似する所から入るべきなので、私が模倣しながら動画を作っている事はなんら恥ずかしい事ではありません。
(そもそも全てのクリエイティブ活動で模倣から入らない人など、絶対いないので)
アマチュアレベルなんだけど、こっちは真剣に何時間もかけて、より良いものを作ろうと本気でやっているわけで。
それで受け取ってくれる方が、価値を感じて依頼をしてくれる方がいる以上は私はプロです。
プロと呼ばれてもしょうがないんです。
(本音は凄く嫌だよ)
この話、当サイトのヘッダーを作ってくださったプロニートという名前のデザイナー『怒兄さん』という方も同じような意見でした。
怒兄さんの経歴をここに書いたら『えっ!?』というくらい凄い方です。
日本人でスマホ使ってる人間の99%は、怒兄さんのデザインを1回は見ています。
ですが、ご本人は『依頼を受けてやっているだけで』とおっしゃっています。しかし、そのクオリティは凄い。
日本に『●●デザイナー』という職業が無いだけなんです。
『●●デザイナー』という職業があったら怒兄さんはトッププロとして名前を刻んでいる方なんですね。
職業に名前が無いだけで、やっている事は『トッププロ』です。
そんなもん、依頼する側からすれば『肩書なんてどうでもいい。とにかく怒兄さんに任せたら間違いない』という感じで仕事が来る。
そんなカタチで、仕事が人を作っていくところを垣間見れました。
ちなみに、怒兄さんはもう一点、プロとアマの定義についてお話していました。
『自分の好きな事をして、生活出来るレベルまで昇華した人はプロだと思う』
その通りだと思います。
立場が人を作るし、制作物によってプロかアマか判断される可能性もある。
その判断基準は人それぞれです。ですが、私は強く想う。
実際に作っている『自分』がプロだ!!と強い認識を持っているなら、それでいいんじゃないですかね?
(今までの論理展開が全部崩壊)
実績はアマチュアレベル以下でも、気持ちでプロと思っていたら、きっと意識と行動に結果が追いついてくる時が必ず来ます。
私はそういう人物を何人も見てきたので、自分もそうありたいと強く願っています。
ってことで今日はここまで。
閲覧ありがとうございました。