ロバート秋山さんのクリエイターズファイルという動画があります。
大人気でかれこれ2年以上続いてるのかな?
初期から見ているのですが、本当に面白いです。
↓はマリン・ソムリエという訳の分からない職業の諸岡ミノル氏。
画像のインパクトが物凄いですが、『バイアグラ要らず』と呼ばれるくらいの壮健さを誇っていることでしょう。
憑依芸って言葉がふさわしいのですが、それ以上に特筆すべきポイントは徹底した『らしさ』の追求だと思うんですよ。
ちょっとクリエイターズファイルのどこが面白いのか?を書きたくなったので、創作と絡めて書いてみます。
基本的に凄いという言葉しか書いてません(笑)
目次
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①クリエイターズファイルの圧倒的な『らしさ』演出
ロバート秋山さんの演技もさることながら、制作スタッフが凄いと思う。
っていうのも、毎回撮影のカメラマンを変えたりするのは当たり前らしいですね。
フォントから動画の始まりから名前から小物から、全てにおいて『見た事ある感』だけで構成されてるのは流石と言えます。
・サムネが特に素晴らしい
橋的勝二①(タートル航空[TAL]代表取締役社長)航空業界の風雲児。原点の「父の教え」が心に染みる。
まずこの写真が本当にありそう、っていうか絶対あるって思うくらいらしいですよね(笑)
小さい模型まで用意して、ちゃんとTALとか入れちゃう。
それだけで、視聴者は『あ、ホンモノかな?』と秋山さんだと忘れる。
大体、タートル航空ってなんだよ(笑)
タートル=亀=遅い
ラビット(ウサギ)航空とかじゃなくて、あえてのタートル航空。
『私たちは命を預かる仕事です。スピードを追求するのではなく、一歩一歩着実にお客様を安全な空の旅へと誘導したいのです』
的な?
的なことが社訓として掲げられてるんですかね?
会社の名前一つで『らしさ』が全開しちゃう。
・名前にらしさが詰まりまくってる
プロジェクション・マッピングを極めすぎた男、アート・プロジェクション・マッピンガー・友田マサヒ!
ここ、私も作品とかで名前を付ける時はすっごい迷うので……ネーミングセンスには毎回脱帽しています。
『友田マサヒ』ですよ。
普通、マサヒロとかじゃないですか?(笑)
なぜマサヒなのか。
マサヒで止める事で、なんか『クリエイターっぽさ』が2倍にアップしてるんですよ。
友田正弘(漢字)
友田マサヒロ(ちょっとクリエイターっぽい)
友田マサヒ(アート・プロジェクション・マッピンガー)
なんだろうこのデジャブ。
あれか、中田ヤスタカ、みたいな感じには思えるんですけど、そうじゃなくて一つずらしたみたいな。
写真からしてこういうの見た事あるし、スタッフが本当に凄いと思う。
久世智弘も凄いと思う。
スーパーゲームバイザーという肩書の、いかにも『ゲーム業界』にいそうな人。
茶髪でちょっとプリンかかってるのが何とも言えない『らしさ』の演出。
久世(くぜ)なんていう変わった苗字、今まで私は出会った事無いです。
出会った事ないんだけど、なんでここで出会っちゃうんだろうっていうくらい、『スーパーゲームバイザー』という肩書にフィットしまくり。
秋山さんの演技力も相当凄くて、下あごが出る癖と、箸の持ち方が酷い(笑)
ペヤング食ってるシーンが最高に笑えます。またペヤング、って本当にナイスチョイスだな……。
中高生の多感な時期にずーっとゲームばっかりしてて、自分の好きなゲームを追求してたらクリエイターになってた、的なバックグラウンドの出し方がものすっごい。
この人がどんな事言いそうなのか、出てくる出てくる。
「久世さん、苗字変わってるって言われませんか?本名ですか?」
「よくね、言われるんだけどこれ本名なのよ(笑) まぁギョーカイじゃ珍しくないから、僕だけじゃないよ。二階堂レイナとか知ってる? 彼女珍しいでしょ」
「いや、知らないです…」
「話にならないよ。君この仕事して何年目? ちゃんと勉強しないと」
みたいな、我の道突っ走ってそう。
ファミ通の『浜村弘一』さんをイメージしてるんでしょうけど、浜村さんよりもこっちの方が『っぽい』気がする(笑)
・小物に超こだわってる
私が一番好きなのは、この声優の『二木陽次』さんです(笑)
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ドンキで買ってきたようなニット帽に、千円のしまむらアクセサリーっぽいおしゃれに目覚めた中高生感。
若手丸出しの服装に、ちょっとはにかんだ顔。
『あっ、そうか!
撮影ですよねw いつも声だけなんで…恥ずかしいけど、こんな感じですか?』
って言ってるんだろうなと勝手に妄想出来るくらいの期待の新人声優っぽい。
また名前も素晴らしい…。
二木陽次って声優、声優より声優してると思うのは私だけでしょうか?(笑)
リスナー支持率No.1ラジオパーソナリティ・イッシーさんマル秘トーク術「はい、いただきました!」
普通にこんな白眼鏡かけてる人いたら、浮きまくり。
こんなファンキーなおじさん、ハーレー乗ってそうなアメリカン親父しかいないと思ってました。
だけど、ヘッドフォンと白いパーカーかけてマイクが見えてたら、もうこういう人なんだってなりますよね(笑)
クリエイターズファイルの凄さは、秋山さんの演技力もさることながら『神は細部に宿る』を徹底してるところだと思う。
クリエイターズファイルは『神は細部に宿る』の徹底っぷりで出来ている
どんな創作物もそうですが、細部にこそ、神は宿ります。
私程度の小説家でも経験ありますし、漫画やアニメ、ゲームでも全部そう。
クリエイターズファイルの動画もそう。
秋山さんの演技力に目がいきがちですが、私はそこだけじゃないと本当に思う。
これを見ていたら、細かい所の凄さがいかに大事なのかおわかりいただけるはず。
なんでもそうなんですけど、小さい所の方が人間目につきやすいんですよね。
小さい物の集合体=その存在
私もあなたも、髪の毛一本から顔のパーツ、身体の大きさで構成されているわけだ。
その一つ一つを見てみると、鼻だけは高くてすらっとしてるとか腕の肉付きがいいとかあるわけで。
男性で言えば、腕時計と靴を見ればその人が分かるという。
高級な物を身に着けていれば、景気がいいんだなという風になるし。
靴が汚かったら、細かい事まで気が回らない人なんだなと、となる。
女性でかばんが汚い女は、尻が軽いとか言われてますね。
実際、自分の経験上でも……そうだったかもしれないと思う。
小さい物が少しでもクオリティが高いと、それが積み重なって名作になる。
もちろん、小さい物を極めるというのは時間のかかる行為で凄く大変です。
でも、そこを手を抜かない事で気づく人が必ず出てくると思う。
クリエイターこそ、クリエイターズファイルを見て『神は細部に宿る』をもう一度意識した方がいいと思うんですよ。