ツイッターで先日、このような物を見かけました。
デスゲーム系漫画あるある pic.twitter.com/IyRoJfvrm1
— レジェンド兄さん@新作準備中 (@legend23dayo) 2017年6月29日
ばーっと、今浮かんだものを書いてみると……
・バトルロワイヤル
(まさに王道)
・王様ゲーム
・自殺島
・彼岸島
・インシテミル
・進撃の巨人
(序盤の方ね)
・GANTZ
などなど。
とにかく、世の中はホラーでもデスゲーム系が空前のブームみたいになってますよね。
漫画の広告でも『女子高生の殺し合い!』とか『学園サバイバル!!』みたいな謳い文句で書かれていることが多いです。
私も作家として、デスゲーム系な作品をちょっと書いたことありますが…
ぶっちゃけ思った事があります。
『デスゲーム系のキャラクターってこんな奴らがいる』ということ(笑)
なんとなく小説の備忘録がてら書き残しておきたくなったので、勝手に書かせてもらいます。
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『デスゲーム系あるある』キャラクター編
では早速、デスゲームあるあるをドンドン書いていきます。
①『争いはやめよう』というリーダーぶる男
主人公各がこのポジションなことが多いですが、モブっぽいキャラがやってる場合は100%どっかで殺されるやつですね。
争いをやめようって、やめたらストーリーが成りたたなくなるんで無理だって。
②ミステリアスな女
序盤から目的もよく分からないし、しゃべる描写も少ない。
でもこういう女が意外とキーマンになったり、味方サイドに付くことも多い。
最後に大事な局面で来ることが多いと思います。
③やたら知識がある男
やたらとIT機器とかサバイバル術とか知ってる男が存在します。
無人島や殺し合い系での参謀みたいな役割ですが、大体が根暗なオタクで描かれています。
最初主人公に反対するんだけど、後々くっついて最後まで生き残ることが多い気がする。
④ヒステリー女
「もうこんなの嫌だよ!!助けてよ!」って台詞を吐く女は序盤で退場します。
ストーリー的には『状況』をより悲惨に見せる為に台詞を吐いているだけなので、あまり重要な局面で採用されない=死ぬということ
⑤リーダーぶる男
大体がカスキャラとして描かれています。
表向きは聖人君子だったりしますが、その裏では人殺しの主犯格だったり。
もしくは、この狂った世界に自分だけの理想の楽園を作ろう、みたいな変な設定を作りたがります。
⑥ドカスキャラ
「こんな世の中になって最高だぜぇえええ!!!」みたいな、北斗の拳のモヒカンばりのキャラも登場しがちです。
すぐにその世界のルールに則って人殺しをしたり、女を犯すとかそういう発言しちゃいます。
大体こういうのは物語の序盤~中盤を盛り上げる為に必要な存在だったりしますが、場合によってはすぐに死ぬ場合も。
見せしめとして殺されたりするパターンもありますね。
ドラゴンヘッドのノブオとか最高のカスだった。
(映画版のノブオが山田孝之さんだって知ってましたか?)
⑦最初は頼りない幼馴染
大体、最初に頼りないキャラが主人公格についていたりします。
「僕は無理だよ、殺し合いなんて出来ない…」とか言いながら、主人公を守る為に身を挺して頑張っちゃう。
でも、心が弱いからどこかで裏切っちゃって敵側についちゃったりもする。
⑧とにかく明るい安村みたいなキャラ
とにかく明るいんですけど、残念ながら明るすぎるキャラはお亡くなりになりがちなのがデスゲーム系の世界です。
「俺たちで力を合わせて生き抜こうぜ!!」みたいなこと言ってる人ほど、一番残酷な死に方をしちゃったりしますね。
⑨なんかエロい女性
やたらとエロアピールをする女性がいます。
生き残る為には身体も売る、みたいな。
多分ですが、殺伐としてるデスゲーム系な世界なので、そういうお色気要素を男性読者に求められているような気がしてなりません。
⑩スポーツ万能で強い男
クラスで1番身体も大きくてスポーツ万能なキャラもデスゲームでありがちです。
主人公たちとつるむ展開が多いですが、別のルートで謎を解く、みたいなパターンにもいきがち。
しかし、最後は主人公を守る為になくなるとか、なんか重要な場面で死ぬキャラが多い気がします。
⑪反社会的な人
不良とか893キャラも欠かせません。
『こんなに悪ぶってる俺らでも、狂った世界には太刀打ちできないんだぜ!』的な意味合いで必要です。
反社会的な人間も混在することで、より世界観を表現する手法だと思います。
その世界で人殺しとかしちゃうんですけど、女にあっさりやられたりするパターンも多いのが特徴。
⑫謎の人物
その世界に元からいるような、秘密を知り尽くしている人物も必ず登場します。
物語の鍵を握っていそうな雰囲気なのですが、終盤になってくると『俺にも分からないことが起きている…』的な発言をして主人公たちを困惑させます。
デスゲーム系作品で、最後まで生き抜いちゃうのもこの系統に多い気がします。
デスゲームの世界ではキャラクターはテンプレート化してる?
デスゲーム系なお話しで、なんか特別深い事情を持っている設定とかあんまりない気がするんですよね…。
というのも、その『世界観=設定』で普通の人間がどう立ち向かうのか?というのがメインテーマであるから。
ここに濃すぎるキャラクターを投影するよりは、日常的にいそうな人間にフューチャーした方が伝わりやすいというのはある気がします。
だから、キャラクターよりも世界観、設定が面白いっていうパターンが多いと思います。
キャラクターも濃い、設定も濃いとダブルで濃かったら煮詰まった味噌汁みたいに、読者が霹靂するかもしれません。
だから、どの作品でも大体テンプレートなキャラしかいないのは仕方ない事だと言えるでしょう。
デスゲーム系作品はなぜ魅力的に思えるのか?
デスゲーム作品がこれほど世の中にあふれているということは、求められているという事ですよね?
私自信もデスゲーム作品は読みますし、もっと書いてみたいと思う事は多々あります。
デスゲーム作品の魅力を真面目に考えてみました。
①非日常を味わえる
→毎日決まった事しかしていない人が多い人にはスリルを与えてくれる
②自分だったらどうするか?と考えてしまう
→濃い世界観に自分だったらどうやって立ち向かうのか?と追体験させてくれます。
その感情移入の度合いが、普通の作品よりも濃いかもしれません。
③グロ描写が好きという人に刺さる
→これ系統の作品に欠かせないのが殺人シーンです。
進撃の巨人もそうですが、パクっと食べられて胃液みたいなので人が捨てられてる描写が残酷です。
そういうのが好き、っていう人も多いと思います。
典型的なデスゲーム脳になってきてるということは、世の中が平和な証ですな。
デスゲーム作品は背徳感があるから人気
やはり『背徳感』という言葉ナシにその人気は語れません。
『俺は今、めちゃくちゃ悪い物を読んでいる……』
日常でしてはいけないことを代わりにやってくれている、その感覚が背徳感を生んでいると思います。
なんか浮気とか不倫とかもそうですが、やってはいけないことをする感覚というのは強い物を持っていますよね。
デスゲーム作品が面白く感じるのは、その影響が強いせいだと思っています。
余裕があればデスゲームあるあるの世界観編もまた考察してみたいと思います。